01 あなたの問題は何でしょう? プリント

私たちが考えるいいデザインのひとつの定義は、「問題をデザインで解決できること」です。創業して14年目、キャリア20年になりますと、だんだん企業の問題の本質が何なのか、何が多くの経営者の頭を悩ませているのか、次第に見えてくるようになります。

企業は営利目的で事業を営み、
適正な利益を上げて社会に還元していく組織です。
最終目的は社会への貢献=人々の幸せであるけれど、
この最終目的を達成するためには、
事業を継続していく「利益」が必要なのですね。

したがって企業の問題のほとんどは、
元をたどっていくと「利益」の問題に突き当たります。

「どうやって適正な利益を継続的に確保していくか」

経営とはこの仕組みを考え
社会の人々の幸せを追求していくことにほかならないのです。

デザインと経営、一見するとまったく無関係のように思えますが、
企業に関わるデザインである以上は、
その目的もやはり「どうやって適正な利益を継続的に確保していくか」
という本質を押さえたデザインでなければ、
「問題をデザインで解決する」ことはできないのです。

しかしただ漠然と「利益」や「デザイン」と考えてみても、
問題の解決の糸口はまるで見えません。

そこでまず「利益」という企業の大きなテーマを
わかりやすい問題に小さく分解してみましょう。

企業が利益を上げるには、
大きくはたった2つの方法しかありません。
とても単純であたり前の方法です。

1.売上を上げる
2.コストを下げる

それぞれの企業で事情は異なりますが、
日ごろの努力もありコストの下げ幅では
それほど大きな利益貢献は期待できないでしょう。
ほとんどの企業で悩むのは、
売上を上げることではないだろうかと思います。

では、売上を上げるにはどんな方法があるでしょうか?
これも大きくは2つの方法しかありません。

1-1.客数を増やす
1-2.客単価を上げる

もっと詳しく分解してみます。

1-1.客数を増やす
1-1-1.新規客数を増やす
1-1-2.既存客流出を防ぐ
1-1-3.購買頻度を上げる
1-2.客単価を上げる
1-2-1.買上点数を増やす
1-2-2.1点単価を上げる

日ごろのコストの下げ幅はそれほど大きくはないだろうと前述しましたが、
売上の増加に伴い大きくなってくる2つのコストがあります。
この2つのコストをうまく管理することが利益確保のポイントとなります。

2-1.原価コストを下げる
2-2.顧客獲得コストを下げる

つまり、企業の
「どうやって適正な利益を継続的に確保していくか」
という問題について、
まとめると次の7つの施策に集約できることになります。

1.新規客数を増やす
2.既存客流出を防ぐ
3.購買頻度を上げる
4.買上点数を増やす
5.1点単価を上げる
6.原価コストを下げる
7.顧客獲得コストを下げる

企業に関わるデザインを考えるときに、
以上7つの施策のうちどれを担っているのか、
何を設計しているのかを明確にすることが大事です。

論理の組み立てをしっかりと行い、
論理を超えて心理に訴える直感的な表現に落とし込む、
グラフィックデザイナーの技術の価値は、
経営戦略を理解したうえでの応用表現にあります。

 
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